美人女子大生サーファーが、夢の東京五輪へ向けて最高のスタートを切った。プロサーファー田岡なつみ(21=桜美林大4年)が15日、インドネシア・バリ島で開催された、日本プロサーフィン連盟(JPSA)ロングボード開幕戦で優勝した。

 決勝は25分を4人で争った。波のうねりが定まらない難しいコンディションとなったが、田岡は2本良い波をつかみ、本年度初優勝を飾った。「16年初戦の良いスタートが切れて、本当に本当に最高です。グランドチャンピオン(年間1位)を取れるよう頑張ります!!」。

 年間7戦国内外で開催されるJPSAツアーは、開幕戦を優勝した選手がグランドチャンピオンになるというジンクスがあり、喜びもひとしおだった。

 サーフィンは20年東京五輪の追加競技候補で、8月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で正式に決まる見通し。会場を巡っては千葉や神奈川、静岡などが組織委員会に要望書を提出している。

 地元千葉での開催を願う田岡は「目標はJPSAのグランドチャンピオン。その先は東京五輪でメダル獲得です」と、2つの夢を掲げている。

 千葉市出身。小学生の頃から毎週日曜は「海の日」で、両親と千葉・いすみ市の太東海岸でサーフィンをしている。高2でプロになり、JPSAツアーの過去最高は3位。今年3月にオーストラリア・ヌーサで開催された「世界選手権」(オープンクラス)では3位に入った。身長150センチの田岡が4年後に向け、進化を続けている。