活を入れ直して勝つ! Bリーグ1部の秋田ノーザンハピネッツが13日、秋田市内で練習を公開。15日からの千葉戦(CNAアリーナ★あきた)で田口成浩主将(26)は連敗を止めると意気込んだ。5連敗中で東地区最下位だが、悲観的な空気はなかった。実戦形式で行う5対5の練習。ピリッと張り詰めていたが、全員がコミュニケーションを取り、1つ1つのプレーを入念に確認。田口は「切り替えて次に進まなければうまくいかない。北海道戦はチャレンジャーとして戦っていなかった。その姿勢を持てば戦える」と吹っ切れた表情で話した。

 同じ過ちは繰り返さない。9、10日と行われた北海道戦では敵地で連敗。募る悔しさは原点を思い返させた。「ハッスルバック(全力で戻る)をして相手の流れにしない。チームのためにゴールを守る。それを心がけていきたい」とあらためて走るバスケをすることが重要だと気づかされた。

 負けたくない相手がいる。千葉富樫勇樹(23)だ。秋田には12年シーズン途中から2季在籍。NBAに挑戦し、下部リーグでプレーした。秋田からは離れたが、今なお人気は高い。苦楽をともにした旧友との対戦に「ずっと頼りにしてやっていた。変な感じ。実感がわかない」と笑う。それでも秋田ブースターの熱狂を黙らせるような活躍はさせないとし、「コートに入ったらぶっつぶします」と意気込む。田口は「勝つ気持ち、向かう姿勢を出して、まず勝つことを目標にしていく」。挑戦者として、本拠地での初白星をつかむ。【島根純】