高校総体3位の大阪薫英女学院が、初出場で3回戦まで進んできたいなべ総合学園(三重)の挑戦を、77-44で退けた。

 この日もエース高原春季(3年)が攻守でチームをけん引した。立ち上がりこそ、いなべ総合学園にリードを許したが、そのスピードに慣れると逆転、次第に点差を広げた。第3Q、鮮やかなリバウンドシュートを決め、力の差を見せつけた。

 また、要所で160センチの1年生鈴木紫が3点シュートを成功させ、危なげない試合運びでベスト8進出を決めた。鈴木は東京・小岩四中出身で、自ら大阪薫英の門をたたき、今は寮生活。安藤香織コーチは「ストイックな性格だが、今日は気持ち良く自分の仕事をやってくれた」とたたえた。

 「ディフェンスとリバウンド勝負と思っていたが、ディフェンスで粘れた」と会心の勝利に笑顔を見せた同コーチ。「日本一を目指してやってきた。まずは明日の試合に集中する」と浜松開誠館戦に照準を合わせた。