スピードスケート女子500メートルで昨季全勝した小平奈緒(30=相沢病院)が「ガンジーの不屈の闘志」で来年平昌五輪に挑む。

 19日、長野市内で練習を公開。古武術を応用したトレーニングなど、約1時間のメニューをこなした。練習後の会見では、インド独立の父マハトマ・ガンジーの名言「永遠に生きるかのように学べ。明日死ぬかのように生きよ」に共感したことを明かす。「日々自分超え」をモットーに、全力を尽くす覚悟を口にした。

 昨季は全勝と金メダルには最短距離にいるが、五輪シーズンを前に、最高の環境も整った。信州大時代から「世界一のコーチ」として慕う結城匡啓コーチ(51)の下に、今月から、10年バンクーバー、14年ソチ五輪に共に出場した石沢志穂さん(30)がアシスタントスタッフに加わった。中学時代からの同級生で親友。両五輪とも選手村では同部屋で過ごすなど、苦楽を共にしてきた。「イシ(石沢)は笑顔が特徴。笑う門には福来る。最強のサポーターがついたので、1段、2段と上げられるようにしたい」と意気込んだ。

 今後は氷上トレーニングの始まる7月までは陸トレに励む。五輪シーズンの開幕は10月の全日本距離別選手権(長野)になる。