リオデジャネイロ五輪銅メダルで日本人エースの水谷隼(28=木下グループ)が、バスティア・シュテーガー(36=ドイツ)に4-1で完勝し、2回戦に進出した。

 5日閉幕の世界選手権では13歳の張本智和(エリートアカデミー)に1-4で完敗。10日のロシアリーグでは決勝で敗北。自身のツイッターには「まだ引退したくない」とつぶやくほど迷走。張本に敗れたことで東京五輪出場への危機感も増していた。

 東京五輪出場枠は従来通りなら3人。そのうちシングルス出場は2人。「このままでは出場も難しいと思っている。東京五輪に出るためにも、さらに強くならないといけない」。落ち込んだ心を必死で立て直して地元大会に臨んだ。

 17日は2回戦、準々決勝がある。「2勝すれば、最終日に戦える。1本でも多く、いいプレーを見せたい」。日本のエースが地元で浮上のきっかけをつかむ。