ガールズ(女子U-18)は野中美波(15)が連覇を果たした。

 野中は、前日の1回戦から安定したライディングを披露。決勝では同じ千葉・一宮町をホームとする中塩佳那(13)と対戦した。中盤までリードを許したものの7本目で6・00をマーク、10・65-8・50で逆転勝ちした。

 表彰式では日本オリンピック委員会(JOC)加盟を機に初めて贈られることになったJOCジュニアオリンピック杯のトロフィーを手に満面の笑み。「すっごく、うれしい。試合の前から調子がよかった」と、白い歯を見せた。

 昨年、ポルトガルで行われた世界ジュニア選手権に出場し、個人戦5位。メダル獲得の4位以内にあと1歩だけに「悔しかった」。リベンジの思いは強く「今年の世界ジュニアは出たいです。そこで、メダルをとりたい」と話す。

 147センチと小柄だが、巧みな技で活躍する。5月には初めて世界選手権代表に選出されて団体戦過去最高の5位に貢献したが、個人戦で17位に終わり「悔しかった」。世界のトップと競い「気持ちの大切さを学んだ。勝つ気持ちが強くないと、勝てない」と話した。精神面の成長で、世界への思いはより強くなった。

 3年後、毎日練習する海で行われる東京五輪。「絶対に出場したい」と力を込める。その「前哨戦」となるのが9月の世界ジュニアだけに「今年は、そこが大きな目標です」と話す。世界ジュニアの代表は、今大会の成績などをもとに7月中旬に決定する。