柔道の男子日本代表が30日、スペインのカステルデフェルスでの国際合宿に向けて羽田空港を出発し、世界選手権(8~9月・ブダペスト)66キロ級代表の19歳、阿部一二三(日体大)は「組み手を中心に外国選手を研究したい」と、初の大舞台に向けて合宿での課題を挙げた。

 昨年末からの国際大会に連勝し、海外勢のマークは厳しくなっている。それでも日本のホープは「熱くなれる練習が大事。世界選手権前で手の内を隠してくる相手でも本気を引き出す」と意欲満々に話した。

 リオデジャネイロ五輪81キロ級銅メダルの永瀬貴規(旭化成)は、2020年東京五輪の新種目に採用され、世界選手権でも実施される混合団体に90キロ以下の区分で起用される。「体重の重い選手と稽古し、力に頼らない技術を磨きたい」とテーマを挙げた。