東京五輪のメダルが、シャンプーになる? 

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会のアスリート委員会が12日、都内で開催され、メダルについての意見交換などが行われた。

 射撃でパラリンピックに3大会出場した田口亜希委員(46)が「五輪のメダルも点字などで種別が分かるようにしたらどうか。視覚障がいのある人も、メダルを触りたいはず」と提案。他の委員も賛同した。

 田口委員は「シャンプーとリンスの違いは、触れただけで分かる」と、ボトル側面のギザギザの有無で判別することを説明した。牛乳パックやビールなどユニバーサルデザインの例も紹介。メダルに刻まれた線の本数で金、銀、銅などを区別する案も出された。

 五輪、パラリンピックメダルは来年3月をめどにデザインを選定する予定で、今秋に向けて製造業者も決定する。すでに、原材料となるリサイクル金属の回収は「みんなのメダルプロジェクト」として始まっており、この日は高橋尚子委員長(45)らが使用済みの携帯電話を供出した。