柔道の世界選手権(28日開幕・ブダペスト)に出場する男子日本代表が15日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を報道陣に公開し、リオデジャネイロ五輪100キロ超級銀メダルの原沢久喜(日本中央競馬会)は「東京五輪まであと3年。金メダルを取って次につなげたい」と意気込みを語った。

 最重量級は五輪2連覇、世界選手権7連覇中のテディ・リネール(フランス)が長く頂点に君臨。原沢は「しっかりと意識して練習している。泥くさくやって勝ちたい」とリオ五輪の決勝で敗れた雪辱を期した。

 井上康生監督は「いい形で仕上がっている。やり残しのないようにして試合に臨みたい」と気を引き締めた。この日は66キロ級の阿部一二三(日体大)らも参加し、柔道着を着ずに約1時間、体幹などを鍛える体力トレーニングで汗を流した。

 13日からの合宿は18日まで行われる。男子代表は24日の軽量級を第1陣とし、階級ごとにブダペストへ出発する。