昨季王者のサントリーが、キヤノンに32-5(前半19-0)で完勝し、開幕を白星で飾った。前半4分に敵陣深くでのラインアウトからフッカー中村駿太(23)がトライを奪って先制すると、同28分にはNO8のジョージ・スミス(37)がトライ。同34分には昨季トライ王とMVPを獲得したWTB中鶴隆彰(26)がインゴールに飛び込み、さらに点差を広げた。

 後半に入っても、今季加入したオーストラリア代表103キャップを誇るCTBマット・ギタウ(34)、15年W杯日本代表のSO小野晃征(30)らが安定感のあるプレーで攻撃をけん引。中鶴の2個目のトライなどでさらに点差を広げ、守っても相手を1トライに抑えるなど、隙のない試合運びで勝利をつかんだ。

 沢木敬介監督は「一番の収穫は勝利できたこと。天候などの影響で1つ1つのプレーが難しくなることは分かっていた。試合後のミーティングでも選手は満足していないし、昨年のチームを超えるための準備をしていきたい」と話した。

 SH流大主将は「この試合の中身をファイナルでやったら勝てない。来週に向けて、しっかり修正していきたい」と気を引き締め直していた。

 今季のトップリーグは、16チームを2組に分けて変則的なリーグ戦を行い、各チームが13試合を戦う。各組上位2チームが日本選手権を兼ねた決勝トーナメントに進み、決勝は来年1月13日に行われる。最終順位で最下位は下部リーグに自動降格、13~15位は入れ替え戦に回る。