女子の部で高梨沙羅(20=クラレ)が圧倒的な強さを見せて優勝した。

 1回目に最長不倒の81・5メートルを飛んだ高梨は、2回目も75メートルで合計218・5点。

 2位は75・5メートルと72メートルで196・5点の勢藤優花(20=北海道ハイテクアスリートクラブ)、3位は178・5点で岩佐明香(21=日大)だった。前日NBS杯を制した伊藤有希(23=土屋ホーム)は出場していない。

 ファンの声援にも後押しされて快勝した高梨は、6回目の優勝に「小さいころからお世話になっている大会。家に戻ってきた感覚です」と笑顔で話した。

 2本目は距離が伸びずに「もう少しできたかな」と言いながらも「リラックスできました」と振り返った。

 18日にチェコで行われたサマーグランプリ第2戦で失格。スキー板に対する体重不足を猛省し、この日は競技前に3回も体重計に乗った。

 競技中は暑さを考慮して普段よりも多めに水分を補給した。「そこは学習しているので、しっかりできました」。屈辱の失格を糧に向上を誓っていた。