柔道世界選手権で男女14階級の組み合わせ抽選が27日、ブダペスト市内で行われ、男子66キロ級の阿部一二三(日体大)は2回戦からの登場となった。各階級とも初戦で日本勢同士の対戦はない。

 阿部は勝ち進めばリオデジャネイロ五輪王者のファビオ・バシレ(イタリア)、前回覇者でリオ五輪銀メダルの安バウル(韓国)と準決勝で当たる可能性がある。

 男子100キロ超級でリオ五輪2位の原沢久喜(日本中央競馬会)、王子谷剛志(旭化成)も2回戦が初戦。王子谷は8連覇を狙う最強のテディ・リネール(フランス)と同じブロックに入り、原沢は反対側に分かれた。

 女子は48キロ級の近藤亜美(三井住友海上)、渡名喜風南(帝京大)は2回戦からの出場となり、決勝まで当たらない。78キロ超級の朝比奈沙羅(東海大)は順当に勝てば、準決勝でリオ五輪女王のエミリ・アンデオル(フランス)と対戦する。

 日本男子の井上康生監督は「あらゆることを想定してきたので、受け止めて闘う。リネールと準決勝や決勝まで当たらない組み合わせになったのは良かった」と述べた。