世界の伊達公子(エステティックTBC)が完全に散った。世界67位のアレクサンドラ・クルニッチ(セルビア)に、国際公式戦シングルス通算721試合目にして、初めて1ゲームも奪えない0-6、0-6の完封負け。08年に現役復帰し、9年間にわたった2度目の現役生活に幕を下ろした。日本のテニス史に名を刻んだ「世界のキミコ」は次世代にバトンを渡した。

 引退会見で、伊達は今後について「少しずつ何ができるか何がしたいのかを考えたい」と現時点で未定とした。「コーチは?」という問いにも「できない」ときっぱり。ただ「テニス界には何かしら関わりたい」と基本的な考えを示した。