来年の平昌(ピョンチャン)五輪で金メダル獲得が期待されるスピードスケート女子短距離のエース小平奈緒(31=相沢病院)が2日、長野市のエムウエーブで氷上練習を公開した。

 スタート練習や男子選手と同走するメニューで動きを確認すると「実戦に近い高い意識で練習が出来ている。男子と一緒に滑ることで、マインドセットも男子レベルになってきた」と手応えを語った。

 8月は高地合宿やショートトラックでカーブの技術を磨き、9月から北海道・帯広での本格的な氷上練習を開始した。タイムトライアルでも好記録をマークするなど、順調な調整を続けている。結城匡啓コーチも「昨年より体の切れは数段いい。男子と練習することで、出足が良くなった」とうなずいた。

 今月20日から同リンクで行われる全日本距離別選手権が、五輪シーズンの開幕戦となる。小平は「ライバルは自分自身。マイペースを崩さず、究極の滑りを磨くことに集中していきたい」と意気込みを語った。