フィギュアスケート女子で今季からシニアの白岩優奈(15=関大KFSC)が4日、フィンランディア杯(6日開幕、フィンランド・エスポー)への出発前に関西空港で意気込みを語った。

 夏場は充実した調整をこなすことができ「体のコンディションや、ジャンプの調子もいい感じ。だいぶ一昨年の感覚に戻ってきて、安定感が出てきました」と状態を説明した。

 16年は4月に左足の脛骨(けいこつ)を骨折。約2カ月間氷を離れる出遅れで昨季が始まり、冬には腰の疲労骨折に見舞われた。ジャンプの本数を制限するなど、苦労しながら今年3月の世界ジュニア選手権で5位。シニアデビューとなる今季は、故障前の15-16年シーズンに近い体の状態に戻すことができ「痛いところがないっていうのは、練習する上ですごく大切」と笑みをこぼす。

 今大会には昨季世界選手権3位のデールマン(カナダ)、同6位コストナー(イタリア)、同8位ソツコワ(ロシア)ら実力者がエントリー。白岩はグランプリ(GP)シリーズ初戦となるNHK杯(11月10日開幕、大阪)を見据え「メンバーがGPシリーズに出てくるメンバーなので、そこに食らいついていけるようにしたい」と穏やかな語りの中に力を込めた。