16歳の新鋭モーガン・ハード(米国)が55・232点で優勝した。

 アスリートでは珍しい眼鏡がトレードマークのハードが、五輪女王バイルスが休養中の米国に5大会連続の金メダルをもたらした。「(米国)代表に入るだけでも光栄だったが、金メダルまで取れてうれしい」と涙を流して喜んだ。中国梧州市生まれの孤児で、養子として米国で育ち、養母の勧めで3歳から体操を始めた。ばねと柔軟性を兼ね備え、4種目に穴がない総合力が光った16歳は「東京五輪はゴール」と3年後の大舞台を目指す。