17年世界選手権銀メダルの宇野昌磨(19=トヨタ自動車)が今季のGPシリーズ初戦で103・62点の高得点で首位に立った。

 今季の新プログラム「冬」に乗せ、まずは4回転フリップに成功。6分間練習から「回りすぎる。どうしよう。ヤバイ、ヤバイ」と感じていた4回転トーループもきれいに決め、2回転トーループとの連続ジャンプを完成させた。2位のチャン(カナダ)に9・19点と大差を付け「自分の力がちゃんと出せた。アドレナリンが出てもコントロールできる。体が動きすぎるのは久々だった」と口調にも好調ぶりがにじみ出た。

 出場2大会のポイント上位6人が進むGPファイナル(12月)は今季、地元の名古屋で開催される。前日26日の公式練習後には「『(GP)ファイナルにつながる順位にいたいな』と思っていて、それが僕の目標というか、願いです」と語っていた。2季連続3位のファイナル出場に向けて、最高のスタートを切った。