東地区3位の仙台89ERSが西地区4位の広島ドラゴンフライズに95-80で勝利し、連敗を3で止めた。

 第1クオーター(Q)から、黄色に染まったアリーナを、溝口秀人(30)が躍動した。昨季まで仙台の得点源として活躍したウェンデル・ホワイト(33)の2点シュートで先制されるなど点の取り合いとなった序盤。1点リードの開始1分39秒、1本目の3点シュートを沈めると、その後も立て続けに2本、終了直後にとどめの1本で、第1Qだけで計4本の大爆発。「みんながチャンスを作ってくれたおかげ。しっかり決められてよかった」と控えめな笑顔で振り返った。

 ホームで戦った名古屋との開幕2連戦、溝口は計10本の3点シュートを放って成功0。チームも連敗スタートを切った。その後は「入らなくてもどんどん打ち続けること。勝負どころでの1本を大切にしたい」と、練習前後に約200本のシュート練習を行った。開幕前に痛めた腰の状態もよくなり「体の軸が安定して感覚も良い」とこの日は3点シュート計5本、日本人最多の17得点でリベンジを果たした。

 今日5日の2戦目へ向け「マークがきつくても、必ずチャンスは来る。変わらずにシュートを打ち続ける」と今季初のホーム連勝へ導く。【林野智】