大相撲の横綱日馬富士が幕内貴ノ岩に暴行した問題について、スポーツ庁の鈴木大地長官は14日の記者会見で「スポーツの現場を預かる者として暴力は断固反対。範となるべき方がそういう事態を起こしたのは非常に残念」と述べた。問題が発覚するまで日本相撲協会から報告はなかったという。

 「スポーツ界の高潔性が向上するようにわれわれも動いているが、少し後退してしまった」と指摘。過去にも相撲界で暴力行為が繰り返されたことを踏まえて「古いしきたりが影響しているかどうかも含めて検証する必要がある」と話し、関係者から事実関係を確認する考えを示した。