柔道のグランドスラム東京大会(東京体育館)に出場する有力選手が1日、東京都内で開幕前日の記者会見に臨み、男子66キロ級世界王者で20歳の阿部一二三(日体大)は「世界選手権の優勝で自信がついた。より磨きがかかった一本を取る柔道を見てもらいたい」と堂々と意気込みを語った。

 女子52キロ級のホープで阿部の妹の詩(兵庫・夙川学院高)も出席。昨年は決勝で敗れており「リベンジする。自分の柔道を出し切れば勝てる」と闘志を燃やした。同78キロ超級で世界選手権2位の朝比奈沙羅(東海大)は「地元の東京で自分らしい柔道をしたい」と力を込めた。

 会見に先立ち、女子は東京・講道館で練習を報道陣に公開。増地克之監督は「先を見据え、課題を一つ一つ克服していきたい」と話した。

 各階級の組み合わせが決まり、注目の男子73キロ級でリオデジャネイロ五輪金メダルの大野将平(旭化成)と世界王者の橋本壮市(パーク24)は決勝まで当たらないことが決まった。