全国高校ラグビー大会(27日開幕、大阪・花園ラグビー場)の組み合わせ抽選会が2日、大阪市内で行われた。

 シード勢は30日の2回戦から登場し、Aシード組は2連覇を目指す東福岡が八幡工(滋賀)-昌平(埼玉)の勝者と対戦。春の選抜大会を制した桐蔭学園(神奈川)は倉敷工(岡山)-飯田(長野)の勝者、初めてAシードとなった京都成章は山口-黒沢尻工(岩手)の勝者と戦う。

 抽選会終了後には大会のシード委員長を務める清鶴敏也氏(元高校日本代表監督)が、今大会の展望を解説。「西高東低が顕著になる」とシード委員会の参加者に同意を得た上で、遠慮なく実力校を次の3グループに分けた。

 【第1グループ】京都成章、東福岡、桐蔭学園(以上Aシード)大阪桐蔭(Bシード)

 【第2グループ】東海大仰星(大阪第2)御所実(奈良)石見智翠館(島根)佐賀工(いずれもBシード)

 【第3グループ】秋田工、目黒学院(東京第1)国学院久我山(東京第2)日本航空石川、中部大春日丘(愛知、いずれもBシード)

 シード委員会によるこの勢力図では、東から第1、第2グループ入りしたのは桐蔭学園のみ。東の桐蔭学園以外のシード校は、西のシード校より下に格付けされた形だ。清鶴氏は「普段の大会では東から2校程度は第2グループに入ってくる。ただ今年は異例で、西のノーシードの常翔学園(大阪第3)などには第2グループ程度の力がある。桐蔭学園以外の東のシード校は、常翔学園より下の見立てです」と説明。前評判通りに西の優位で進むのか、東の逆襲があるのか。年末年始の風物詩が、間もなくやってくる。