リオデジャネイロ五輪カヌー・スラローム男子カナディアンシングルで銅メダルの羽根田卓也(30=ミキハウス)が17日、アテネ五輪男子ハンマー投げ金メダリストで東京医科歯科大学教授の室伏広治氏(43)の指導による筋力トレーニングを都内で行った。水平方向の体のひねりにスクワットを加えたトレーニングやなどで、力の入れ方の指導を受けた。

 指導を終え室伏氏は「首や肩、足首を中心に、体の安定性を向上させるメニューを取り入れた」と明かした。カヌーは正座の姿勢でパドルをこぐこともあり「日本人に取り入れやすい要素だし、もっと日本人向きの競技になるのではないか」と話した。羽根田は「今まで細かい動きを気にしていなかった。正座での踏ん張り方だったり新しい発見もあった。これからは繊細な動きも磨いていきたい」と笑みを浮かべた。

 2人とも愛知・豊田市にゆかりがあるということもあり、今回の指導に至った。羽根田は「今後は月に2回くらい指導してもらえたらうれしい」と笑顔だった。