2年連続34回目の出場の北の名門、東海大札幌(北海道)が、宇都宮工を下し、前回大会初戦敗退の悔しさを晴らした。

 前半は取って取られての均衡したゲーム展開。「昨年のゲームを経験した選手が、今年は絶対負けられないという気持ちが強すぎたのか、空ファウルをたくさんしてしまった」と、佐々木睦己コーチ(52)が振り返るように、序盤は思うように点差を広げられず、前半を40-36の4点差で折り返した。

 後半に入り、チームが落ち着きを取り戻すと、身長193センチのポイントゲッター溝口月斗(3年)が、宇都宮工ディフェンスの頭ひとつ上を抜ける高さでゴールを量産。SG長尾光輝(3年)のドリブル突破もさえわたり着実に点差を広げた。

 ディフェンスでも溝口とSF赤川塁(3年)のツインタワーが相手陣のゴール下で立ちはだかり、宇都宮工の攻撃陣に仕事をさせなかった。

 「ОBがいる東海大や白鴎大に練習試合をしてもらい、体を張って戦う姿勢を学んだ。そこがうちのチームが夏から1番成長した部分」と、佐々木コーチ。

 次戦の相手は強豪の中部大第一(愛知)。戦う気持ちを前面に出して勝負を挑む。