聖和学園(宮城)は、04年以来13年ぶりの準々決勝進出を逃した。

 立ち上がりは、今夏の高校総体8強の強豪を圧倒した。第1クオーターで最大10点差をつけたが、その後シュートが決まらなくなると、速攻を許す展開になり、逆転された。2点シュートの決定率は、相手の約半分となる21・1%に終わった。小野裕コーチ(41)は「向こうの方が上手だったな。成徳さんの徹底した姿勢に根負けした。最初の5分(の勢い)が続くわけがない。そこからもう1つ、策があればよかった。相手の速攻の練習になってしまった」と敗戦を受け止めた。

 高野柚希主将(3年)は前日の2回戦で28得点を挙げたが、この日は8得点にとどまった。「いつも入るシュートが入らなかった。入らずに流れが悪くなり、相手に攻められることが多くなった」と涙を流しながら、ラストゲームを振り返った。

 それでも、5年ぶりに3回戦進出を決めたチームをこれまで引っ張ってきた。主将としてのスタートは「最悪だった」が、「やりきれてよかった」。小野コーチからも「『背中でついてこい』と示していた」とたたえられた。