東京都大田区の町工場が中心となって国産のそりを開発する「下町ボブスレー」のプロジェクト推進委員会は28日、機体を提供するジャマイカ連盟が、女子2人乗りで平昌(ピョンチャン)冬季五輪の出場が懸かる来年1月のワールドカップ(W杯)にラトビア製のそりで臨む意向であることを明らかにした。

 推進委とジャマイカ連盟は2016年7月に結んだ契約で、提供したそりで五輪に参戦することを明記。しかし輸送トラブルで機体が届かず、ラトビア製のそりで出場した12月のW杯で女子チームが好結果を残したため、1月もラトビア製を使う考えを伝えてきた。

 出場枠を得た場合、男子は下町ボブスレーを使うが、女子は使用するそりを再検討することも示唆しているという。推進委は改良に着手し「契約を履行し、下町ボブスレーで五輪を戦ってくれると信じている」とした。