全国高校ラグビー2回戦(30日)で佐賀工と対戦する東海大静岡翔洋は28日、奈良市内のグラウンドで約2時間、セットプレーの確認などで汗を流した。今大会に5年ぶりに出場し、1回戦では高松北(香川)に41-12で勝利。だが、試合内容に不満が残り、目標の「シード校撃破」に向けて規律の重要性を確認した。

 高松北戦の前半30分、自陣ゴール前でオフサイドなどの反則を繰り返し、最後はトライを許した。FWリーダーのフランカー中野輝羅(3年)は「冷静さを欠いていた。チームとして決めていたことができていなかった」と、全国舞台の雰囲気にのまれていたことを明かした。

 宿舎でのミーティングでは、次戦、県大会決勝で見せた低いタックル、粘り強い守りをやり切ることを再確認した。佐賀工は今年の全国選抜大会で8強入りし、6年ぶりにBシード校に選ばれた強豪。1回戦のような反則を重ねていては、勝ち目がないことも分かっている。「攻撃はBKが頑張ってくれるので、FWは規律を守って、守備で貢献します」と中野。まずはチームの意識を統一し、今日29日、勝つための最終調整に臨む。【大野祥一】