悲願の初優勝を目指した京都成章が、3大会連続で8強で姿を消した。前半2分に左展開から高校日本代表のエースCTB西川虎哲(3年)が先制トライ。一時は同点に追いつかれるも、同26分には京産大に進学予定のFB笹岡海斗(3年)からパスを受けたWTB南部翔太(2年)が再び勝ち越しトライを挙げた。

 前半は14-14と大接戦だったが、激しい吹雪になった後半に足が止まって突き放された。ラインアウトのミス、キック処理のミスも、致命傷になってしまった。就任31年目で、女優井上和香(37)のいとこにあたる湯浅泰正監督は「完全に読まれていました。ラインアウトが取れないと、今のラグビーは全てのスコアにつながってしまう。いい勉強になった」と語った。

 初のAシードで優勝候補と呼ばれた。だが、抽選による組み合わせに恵まれず、春の選抜決勝でも敗れた同じAシードの桐蔭学園に再び敗退。湯浅監督は「この悔しさを何度も味わってきたけど、今回はホンマに悔しい。この経験を味わったことが、日本一につながるんやと思っています。でも、ホンマにディフェンスを頑張ってくれた。胸を張って京都に帰りたいと思います」と部員を褒めた。