国学院久我山(東京第2)は大阪桐蔭(大阪第1)に敗れ、4強入りはかなわなかった。

 29-5で迎えた後半22分。主将でNO8の大石康太(3年)が敵陣ゴール前でSH山本凌介(3年)がラックから持ち出した短いパスを受け、右中間に突っ込み意地のトライを決めた。大石は目を潤ませながら「時間がない中で決められてよかったけれど、負けてしまったので…」と言葉を詰まらせた。「チームメートにはありがとうと伝えたい。全国の壁の高さを思い知った。後輩たちには、自分たちを越えてほしい」と切実な言葉を贈った。

 土屋謙太郎監督(56)も「力負けです。トライを取りきる精度が足りなかった」と肩を落とした。