全国高校ラグビーは5日、大阪・花園ラグビー場で準決勝2試合が行われる。Bシードの東海大仰星(大阪第2)は4日、前回決勝で敗れたAシード東福岡戦に向けて、枚方市内の同校でミーティングを含めた約4時間の練習を行った。

 FW、BKが一体となっての攻撃や、キックオフ後の展開のイメージなどを確認し、練習の最後には恒例の全員スクワットを実施。女子マネジャーや関係者なども加わり、CTB長田智希主将(3年)のかけ声に合わせて約100人が手をつなぎ「イ~チ、ニ~、サ~ン…」と10回、膝を屈伸した。

 湯浅大智監督(36)は勝利の条件を「紺(東海大仰星のジャージー)が緑(東福岡のジャージー)より多く、早く動くこと。基本の徹底ですね。立つ、タックルする、立つ、判断する、決断する、実行する…。1秒でも早く動きだすこと」と分かりやすい言葉で表現した。

 右膝の故障から前日3日の準々決勝で実戦復帰し、卒業後は京産大に進むFWリーダーのNO8桧垣大宇(たいう、3年)は「去年は(決勝戦を)スタンドで見ていたけれど、負けるのはやっぱり悔しさしか生まない。僕たちは1対1じゃなくて、2対1、3対1と早く(攻撃する相手を)倒していきたい。15人でまとまって、組織力で戦いたい」と王者へのリベンジを誓った。