元日本代表の佐々木みき監督(41)率いる北海道大谷室蘭が、2年連続35度目出場の安来(島根)を下し、現校名としての初出場を勝利で飾った。

 広瀬未佳(3年)が16点、大久保亜美(同)が13点と、2枚エースが活躍。リベロの野呂佳采(かあや、同)も相手の強烈なスパイクをひろいまくり、第1セットを失ってからの逆転劇につなげた。

 全国大会初采配の佐々木監督は、試合前から選手たちと一緒にコートをランニングするなど、自分が出場しそうな勢い。勝利と同時に両手を挙げて大声をあげた。「自分が出ている時より気持ちが入った。うちが出場校の中で一番弱い。出るだけでもすごいのに、まさか勝つなんて」と笑顔。和田あかね主将(3年)は「私たちがレオさん(佐々木監督の愛称)にお返しできるのは結果しかない。次も勝ちます」と、6日の強豪・八王子実践(東京)戦に向けて、気持ちを高ぶらせた。