フィギュアスケートでシニアデビューとなった今季大躍進し、平昌(ピョンチャン)冬季五輪女子代表に決まった兵庫・神戸野田高2年の坂本花織(シスメックス)が6日、名古屋市内で取材に応じ、初めての大舞台に向け「心も体も年末年始で休めた。今はもう戦闘モード」と闘志をかき立てた。

 昨季の世界ジュニア選手権銅メダリストは豪快なジャンプを武器に昨年11月のスケートアメリカ、12月の全日本選手権でともに2位に食い込み、一気に五輪代表へ駆け上がった。「(今季は)今までで一番練習している。練習でノーミスができて自信がつき、自信がどんどん不安を消していった」と理由を説明した。

 幼少期から師事する65歳の中野園子コーチにとっても初の五輪切符となった。プレゼントした17歳のホープは「一緒に五輪へ行けるのは本当にうれしい。またいい演技をして、五輪の(得点を待つ)キス・アンド・クライで先生と(抱き合って)わーっとしたい」と思いをはせた。

 坂本は同日、男子代表の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)らとともに名古屋市内で行われたアイスショーに出演。坂本は次々とジャンプを決めて観客を沸かせ、田中は切れのあるステップを披露した。