全国高校ラグビーは8日に大阪・花園ラグビー場で、大阪桐蔭(大阪第1)-東海大仰星(大阪第2)の決勝が行われる。19大会ぶり、戦後2度目の「大阪決戦」が実現する。

 初優勝を目指す大阪桐蔭は6日、東大阪市内の近大グラウンドで調整した。5日の桐蔭学園(神奈川)との準決勝は、1トライ差で迎えた後半ロスタイムに63次攻撃(フェーズ)を受けながらも、ゴール前1メートルでノーサイドの笛を聞く激闘を制して12-7で勝利。一夜明けたこの日、綾部正史監督(42)は「今までやってきたことを決勝戦で出し切る。僕の中では大阪で1番になることが、全国の1番になることだと思ってやってきた」と語った。

 歴史に残る好勝負だった桐蔭学園戦では、FW陣が奮闘。最後はミスも許されない中、魂の守備で守りきったフランカーの上山黎哉主将(3年)は「ここまで来たら必ず勝って、日本一になりたいです」。桐蔭学園戦で後半途中から出場し、FWを活性化させたフッカーの河野圭太朗(3年)は「(東海大)仰星は大阪のライバル校。花園で試合を続けてきた中で、僕たちは成長して、自信がついています。1人1人が体を張って、勝ちたいです」と気を引き締めた。

 大阪桐蔭が勝てば、創部30年目で悲願の初優勝になる。