女子テニスの元世界ランキング4位で、昨年9月に現役を引退した伊達公子さん(47)が8日、都内のWOWOW社内で取材に応じ、1月15日に開幕する全豪オープン(メルボルン)の展望を語った。「WOWOWテニス アンバサダー」として迎える引退後初のグランドスラムに、「最近までコートの中にいた立場だし、大会の雰囲気など、自分ならではものが伝えられれば」と意欲を示した。

 右手首故障からの復活を目指す錦織圭(28=日清食品)が欠場した男子は、昨年大会の覇者で20回目のグランドスラム制覇を目指すロジャー・フェデラー(スイス)を「断トツで可能性が高い」と優勝に予想。昨年、全米、全仏オープンを制したラファエル・ナダル(スペイン)とのベテラン2人の復活について問われると「あの2人だからできたこと。昔で考えればあの年齢での完全復活は不可能に近い。もともと持っているものに加えて、経験が彼らを大きくしている」と話した。

 女子は元世界ランキング1位で、連覇がかかったセリーナ・ウィリアムズ(米国)が昨年9月に第1子を出産した影響で欠場を表明。「抜けた選手はいないし。ドロー次第の部分もある。誰が勝つか難しい」と激戦を予想した。