ノルディックスキー・ジャンプ男子の平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)代表で、右肩のけがでワールドカップ(W杯)の遠征を外れている伊東大貴(雪印メグミルク)が15日、札幌市内で飛躍練習を再開し「自分のつくり出せるベストな状態に何とかもっていく。できることをやって臨むだけ」と決意を述べた。

 32歳の伊東は昨年11月のW杯個人第1戦の着地で転倒。右肩の亜脱臼と診断され、治療やリハビリを続けていた。4大会連続の代表に選出され「こんな状態の僕を選んでくれて責任感も増した」と心境を語った。

 この日は雪の中、ノーマルヒルで2回飛んだ。まだ完治はしておらず、恐怖心も感じたそうだが「練習が不安を小さくしてくれると思う。時間は限られているが、なるべく飛んで、恐怖心の小さい状態で(五輪に)いきたい」と引き締まった表情で話した。

 伊東は今月下旬にポーランドで行われる大会でW杯に復帰する見通し。