世界41位の杉田祐一(29=三菱電機)が日本を救った。過去0勝1敗で、先週の全豪16強、同78位のセッピ(33)に、マッチポイントを奪われながら、4-6、6-2、6-4、4-6、7-6の約3時間28分で勝ち、日本は初日を1勝1敗とした。

 最終セット、タイブレークで、マッチポイントを決めると「何も残ってないっす。仙台出身なので、何としてでもいい試合をしたかった」と、コート上で歓喜の雄たけびを上げた。

 杉田は、最終セットの第1ゲームで、相手のサービスゲームを破り、4-2とリードした。しかし、3ゲームを連取され追い抜かれると、5-6の自分のサーブで、30-40とマッチポイントを握られた。「流れは必ず戻ってくると信じてプレーした」。そこを逃れると、タイブレークでは6-1と一気にリード。最初のマッチポイントで勝利をもぎ取った。

 敗れれば、日本が0勝2敗となり、もう1敗もできない崖っぷちに追い込まれるところから、何とか押し返した。第1試合では、ダニエル太郎がやはりフルセット、3時間56分で敗れた。

 3日は、ダブルス1試合が行われる。