女子52キロ級で17歳の阿部詩(兵庫・夙川学院高)がグランドスラム(GS)大会2勝目を挙げた。

 1回戦は9秒、2回戦は10秒の一本勝ちで“秒殺”。その後も、持ち味の攻めの柔道で勝利を重ねた。決勝は14年世界ジュニア女王のブシャール(フランス)と対戦。延長戦の末、相手に指導3つを誘い、反則勝ちした。阿部は出発前に「みんなに驚くような魅力的な柔道で優勝したい」と意気込んでいた。

 男子66キロ級の世界王者、一二三(20=日体大)を兄に持ち、今年の目標を「兄妹で世界選手権金メダル」を掲げている。今年9月の世界選手権(バクー)の選考対象大会である昨年12月のGS東京大会に続き、今大会を制して、代表権獲得へ大きく前進した。

 その他は男子60キロ級の志々目徹が優勝、66キロ級の丸山城志郎が準優勝。女子57キロ級の芳田司、63キロ級の田代未来は準優勝だった。