2月19日、レッドブルは2018年シーズンを戦う新車RB14を発表した。同日にはシルバーストン・サーキットでダニエル・リカルドがドライブしてPR撮影用走行を兼ねたシェイクダウンを行なっている。発表されたマシンはボディワークの詳細を隠すための“スペシャルエディション”カラーリングを纏っており、本番仕様のルックスは2月26日に始まるバルセロナ合同テストで発表する。

 2010年から4連覇を果たしたレッドブルは、V8エンジンから1.6リッターV6ターボにハイブリッドシステムを組み合わせた現行パワーユニットに変わった2014年以降、王座から遠ざかっている。しかし昨年は3勝を挙げシーズン後半はメルセデスAMGやフェラーリと三つ巴の戦いを繰り広げるなど力を増し、2018年には王座奪還を期している。

 ドライバー頭部保護装置HALOの導入以外にマシン技術規定に大きな変更がないため、マシンの基本的なフォルムは昨年型RB13を踏襲しているように見える。しかし今季型RB14は空力の鬼才と呼ばれるエイドリアン・ニューウェイが久々に本格的な開発指揮を執っており、コクピット横のサイドポッドやマシン後部下方の絞り込みには独特の空力処理を施すなど進化を感じさせる。

 リカルドは「今年はメルセデスAMGとフェラーリを打ち負かせると信じている。去年の我々はマシンを大幅に進化させ、今年はそこからさらに進化する。去年以上に彼らと戦えるはずだ」と自信を覗かせている。(米家峰起通信員)