ラグビーの関東大学春季大会Aグループの明大-帝京大戦が30日、札幌ドームで行われた。同ドームでラグビーの試合が行われるのは初めて。1月の全国大学選手権決勝と同一カードは、後半38分に明大が逆転トライを奪い17-14で勝利した。

 3月に就任した明大の田中澄憲新監督(42)は「2点足りなくて(大学選手権に)敗れた悔しさをどう晴らすかというので取り組んできたのが結果につながった」と喜んだ。

 大学選手権9連覇中の帝京大は、公式戦で大学生相手に敗れたのは15年11月29日筑波大との対抗戦以来となった。秋山大地主将(4年)は「明治のスクラムの圧力をそのまま受けた。負けた結果を次に生かしていきたい」と話した。

 札幌ドームは19年W杯日本大会(9月20日開幕)で2試合の会場となる。今回は運営面のテストも兼ねて実施された。人工芝、J1札幌は天然芝の「ホバリングステージ」が使用される。27日に空気圧を利用し天然芝のフィールド「ホバリングステージ」を浮上させて屋内に移動。28日にW杯仕様の高さ17メートルのゴールポストを設置した。明大の福田健太主将(4年)は「照明も気にならなかったし、風もない。言い訳の聞かない環境で真っ向勝負ができた」と話した。