日本オリンピック委員会(JOC)強化本部常任委員で柔道男子日本代表監督の井上康生氏(40)が17日、各競技の強化指定選手に向けて「代表としての覚悟と責任を持て」と訴えた。

 東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた「第1回基礎研修」に講師として出席。20年東京五輪を目指すラグビーや競泳、近代5種などの強化指定選手約40人に向けて1時間、熱弁した。冒頭15分が報道陣に公開され、日本代表として「覚悟と責任」「熱意」「創意」「誠意」の4つが必要と強調。特に「覚悟と責任」が重要として、「20年に向けて全ての人生をささげるつもりで日々を送ってもらいたい。それぐらい代表は重い責任がある」と話した。

 結果を出すために、自身の成功と失敗談を交えながら説明した。選手からは時折、笑い声も飛び、和やかムードだった。「笑いのセンスはなかったが、自信になった。私の例を参考にしながらオリジナルのものを見つけてほしい」と呼び掛けた。

 15日には40歳の誕生日を迎えた。30代から40代になったことで「変わる」と言われているが、「絶対に変わらない。エネルギッシュにいく。20年までは燃え尽きるぐらい突っ走りたい」と気合を入れた。