バドミントンの団体世界一を決める国・地域別対抗戦の男子トマス杯と女子ユーバー杯は24日、バンコクで準々決勝(3戦先勝方式)が行われ、男子の日本はシングルスの桃田賢斗(NTT東日本)らが白星を挙げ、フランスに3-1で勝ち、2大会ぶりのメダル獲得を確定させた。

 桃田は仲間も勝利して準決勝進出が決まると応援席から立ち上がって喜んだ。日本男子のエースは1次リーグの3戦全勝に続き、準々決勝も得意のネット際のショットがさえて快勝し、大きく貢献した。「自分が全勝すれば優勝するチャンスはある」とさらに輝く色を目指す。

 序盤からしっかりネットへ踏み込み、ぎりぎりを狙う代名詞のヘアピンショットを駆使。リズムをつかむと「気持ちの余裕ができた」と多彩な攻撃で21-13、21-11と33分で退けた。

 4年前に初優勝した時は出場全5試合に勝ち大車輪の活躍だった。しかし違法カジノ問題による出場停止処分を受け、前回は不在でチームは8強止まり。今年代表に復帰し「個人戦より好き」という久々の団体戦で躍動している。

 デンマークとの準決勝では、昨年の世界王者で同世代のアクセルセンとぶつかる。スタミナ面など進化を実感して迎える一戦を「どのくらい戦えるか楽しみ」と心待ちにする。