世界ランキング11位の日本代表が、同12位のジョージア代表に28-0で快勝した。

 6月のテストマッチ3戦を2勝1敗で終えた、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、48)は「昨年からの成長が著しい。6月の健闘をみて非常に誇りに思う。選手の努力を褒めたたえたい」と評価した。

 試合前、フランカーのリーチ・マイケル主将(29=東芝)が中心となって、雨天での戦術について話し合った。相手にプレッシャーを与え続けるラグビーを最優先に考えた。リーチは「見ている人にとってはつまらない試合だったかもしれないが、これが勝つラグビー。ジョージアみたいなチームにはこうやって勝たないといけない」と言った。

 ジョセフHCも選手の準備力について「『大人の男』として、勝つためには何が必要かを確認していた。選手自ら意思統一することは特別なこと。本当に素晴らしい」とたたえた。

 この日の試合は、世界屈指のスクラムを誇るジョージアにほぼ互角に対応した。天候や芝の状態を考慮し、キックなどを有効的に使って相手の反則を誘発。日本がチーム力と適応能力の高さを示した勝利となった。