<競泳:パンパシフィック選手権>◇第1日◇東京辰巳国際水泳場◇女子200メートル自由形決勝

 女子200メートル自由形で池江璃花子(18=ルネサンス)が、日本新記録の1分54秒85で主要国際大会初の銀メダルを獲得。自身の記録を0秒19も更新した。

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 女子200メートル自由形の池江は狙い通りだったと思う。主要国際大会で初のメダルというのも素晴らしいが、何より1分54秒85のタイムがいい。昨年、悔しい思いをしたことで今シーズンに向かう取り組みが変わった。年齢的な成長もあるが、脚力や筋力強化の効果が出て、ただ大きくなったわけではなく、スイマーの体になった。体、気持ち、テクニック、成長が今うまくかみ合っている。

 20年東京オリンピック(五輪)でこの種目でメダルを狙うには前半から積極的に入って、タイムは1分53秒台が求められる。前半をもう少し上げても、後半粘れる強化をしていかないといけない。国内では敵はいないが、常に国内大会でも国際大会に出ている想定で泳ぐことがこれから必要になってくる。

 あと2年で五輪に向け世界は必ず上がってくる。この日は前半100メートル56秒15だが、55秒台でいくレースプランを続け後半粘れるようになれば、次のステップにいける。(日刊スポーツ評論家)