日本は、アメリカにサヨナラ負けを喫し、2大会ぶりの優勝を逃した。米国は2連覇で11度目の頂点。

 日本が先手を取った。2回2死一、二塁から我妻悠香(23=ビックカメラ高崎)の左前適時打で先制した。さらに3回2死一塁。4番山本優(29=ビックカメラ高崎)が右翼への適時三塁打で加点した。

 2点を追うアメリカも3回に反撃。2死一、二塁から5番スポールディングは右翼へ逆転3ランを放った。

 1点を追う日本は無死走者なしから藤田倭(27=太陽誘電)が左中間へ同点本塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。

 準決勝に続き連投となったエース上野由岐子(36=ビックカメラ高崎)は7回を投げきり5安打3失点、9奪三振の力投。8回以降、無死二塁から始まるタイブレーク方式の延長戦に入った。

 日本は8回1死三塁から代打内藤実穂(24=ビックカメラ高崎)の一塁方向へのプッシュバントが二塁手の野選を誘って1点を勝ち越した。

 1点を追うアメリカは8回無死二塁から4番アリオトの犠牲バントを一塁手洲鎌の野選で無死一、三塁。1死一、三塁から6番モールトリーの右前適時打で同点とした。

 上野は8回を6安打4失点(自責3)10奪三振で9回に入った。

 日本は9回2死満塁から、5番渥美万奈(29=トヨタ自動車)が二塁ゴロに倒れ無得点に終わった。

 アメリカは9回無得点、上野は9回を6安打4失点(自責3)10奪三振で10回に入った。

 日本は10回無死二塁から6番藤田が、7番手アボットから右中間にこの日2本目となる2ランで勝ち越した。

 アメリカは10回1死三塁から5番スポールディングの右前適時打で1点差。2死一、三塁から8番ムンロは左中間へのエンタイトル二塁打で同点。なおも2死二、三塁から9番スチュワートが三塁線を破るサヨナラ打を放ち、試合終了となった。

 この日行われた準決勝に続く連投の上野は10回11奪三振、157球の力投も報われず、無念の完投負けとなった。