B1新潟アルビレックスBBの昨季リーグ得点王、センター(C)ダバンテ・ガードナー(27)が29日、チーム練習に合流した。これで新潟は出場登録11選手全員が顔をそろえた。ガードナーは悲願のチャンピオンシップ(CS)進出、そして優勝に向けて軸になることを誓った。

ガードナーが203センチ、133キロの巨体をコントロールした。長岡市中之島体育館での約2時間の練習。ウオーミングアップ、ドリブルからのシュートとスムーズに動く。その後に庄司和広監督(44)を相手にシュートの自主練習。「体調はすごくいい」。たっぷりとかいた汗に状態の良さを感じ取った。

前日28日に新潟入りし、一夜明けてすぐにチームに合流。フルメニューをしっかり消化した。庄司監督は「まだ時差ぼけがある。これから」としつつも、「ダバンテが来るとチームに安心感が出る」と存在の大きさを話す。

体重133キロは昨季の合流時と同じ。ただ、肉体の質が違う。「走れるようにしてきた」。6月から約3カ月間、1日1時間30分の筋力トレーニングを週5日、行ってきた。さらに「あと4、5日で、128キロまでは落ちる」。チーム練習をこなすことで、さらに引き締めるつもりだ。

昨季は1試合平均28・7得点でリーグ得点王を獲得。新潟の得点源に対し、今季は当然、相手のマークが一段と厳しくなる。ただ、期待される2年連続得点王は「スコアにはあまりこだわらない」という。

「たとえ僕の得点が10点で終わっても、チームが勝てばいいし、勝つためのプレーをしたい」。新潟在籍3年目。個人タイトル獲得の欲より、フォア・ザ・チームの意識が強い。個人の課題に「もっと守備を強化すること」と挙げたのもその表れだ。「今季は優勝したい」。自身の奮闘の先にある目標を言葉にした。【斎藤慎一郎】