セーリングのワールドカップ江の島大会(9日開幕)に向けた記者会見が3日、都内で行われ、日本代表13人が出席した。8月9日の世界選手権、アジア大会の女子470級で金メダルを獲得した吉田愛(37)、吉岡美帆(28=ともにベネッセ)が、「挑戦者」として世界の強豪を迎え撃つ。世界チャンピオンになった“よしよし”コンビだが、おごりはまったくない。吉田は「五輪でメダルを取っていない。チャレンジャーの気持ち」と話せば、吉岡も「金メダルをとって自信もついたが、課題も見つかった。どんどん、チャレンジしていきたい」と気を引き締めた。

同大会は、世界を転戦(4戦)してチャンピオンを決めるシリーズの第1戦。ワールドカップが日本で行われるのは2回目だが、20年東京五輪会場で実施されるのは初めて。世界のトップがほぼ参戦する予定で、ハイレベルの戦いが繰り広げられる。

会見では、2大会でメダルを獲得した選手たちに、日本セーリング連盟から報奨金がサプライズで授与された。吉田、吉岡組は合計150万円を受け取った。使い道を聞かれた吉田は「養育費にしたい」。吉岡も「家族と焼き肉に行く」とそれぞれ堅実に話した。

男子470級で世界選手権銀メダル、アジア大会で金メダルを手にした磯崎哲也(26)、高柳彬(22)組からは、優勝宣言が飛びだした。高柳は「地の利もあるので金メダルを取りたい。世界選手権で敗れたチームが出てくるので、リベンジですね」と誓う。高柳も「20年につながる大会にできれば」と意気込んだ。