競泳男子で2016年リオデジャネイロオリンピック(五輪)代表の古賀淳也選手(31=第一三共)がドーピング検査で陽性反応を示した問題で、国際水泳連盟のドーピングパネルが4年間の資格停止処分を科す方針を固めたことが17日、関係者への取材で分かった。処分が確定すれば、20年東京五輪への道が絶たれる。

古賀選手は8月下旬に国際水連の公聴会に出席。禁止薬物は服用したサプリメントに混入していた可能性が高く、意図的な摂取でないと主張し、原則4年となる資格停止の軽減を求めたが、受け入れられなかったとみられる。処分を不服として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する道は残されている。

古賀選手は09年世界選手権の100メートル背泳ぎで金メダルを獲得。12年ロンドン五輪は出場を逃したが、リオ五輪は400メートルリレーに出場した。3月の世界反ドーピング機関(WADA)の抜き打ち検査で、尿検体から筋肉増強効果のある禁止物質が検出された。