柔道世界選手権の個人戦を制した日本代表7人が28日、バクー市内で一夜明け記者会見を行った。女子78キロ級で初出場初優勝した浜田尚里(28=自衛隊)は、自身へのご褒美としてステーキ専門店の「いきなり!ステーキ」にすることを決めた。

浜田は25日の誕生日に世界女王となって、ご褒美を悩んでいたがこの日、「いきなりステーキが食べたい。帰国したら(普段食べている)550グラムを食べる。あぁ、早く食べたい」と話した。

一般平均が300グラム前後のため、約2倍の量となる。脂身が少なく、赤身が多い「いきなりステーキファン」はアスリートに多い。ラグビー日本代表のリーチ・マイケル(29=東芝)も好物で1回で700グラムを口にする。浜田の話を横で聞いていた男子60キロ級で2連覇した高藤直寿(25=パーク24)は「すごい…。自分は300グラムぐらい」と驚愕(きょうがく)していた。

浜田は「寝技の女王」として知られている。高校時代から寝技を武器に、山梨学院大時代には寝技の攻防が激しいロシアの格闘技「サンボ」を始めた。サンボでも世界選手権を制すなど異色の経歴を持つ。寝技をいかすための立ち技も強化し、今大会は全5試合オール一本勝ちで強さを見せつけた。

世界女王の称号を手にし、帰国後は「いきなり!ステーキ」に乗り込む。