世界12位の錦織圭(28=日清食品)が、16年2月のメンフィスオープン以来2年8カ月ぶりのツアー通算12勝目に王手をかけた。

2勝7敗と大きく負け越していた同25位のガスケ(フランス)に7-6、6-1で勝ち、大会通算3度目の優勝に残り1勝と迫った。錦織は、16年メンフィスオープン以降、ツアーシングルス決勝で7連敗を喫している。

錦織と対戦したガスケは試合後、「彼(錦織)が全てうまくやった。あきらかにまさっていた」と振り返った。「ベースラインから速いプレーを展開して、特にバックハンドのスピードがあった。それで私の方にプレッシャーがかかり、彼のリターンも良かった」。

第2セット、出だしから4連続でゲームを奪われ苦しい展開に。「第2セット最初の自分のサービスゲームを落としたことで、自信を失った。彼(錦織)は自信をつけてプレーしていたし、調子も上がっていった」。自身のプレーについては「自分としては自分のプレーをいつものレベルができていたが、今日に関しては錦織選手の方がまさっていた」とうなずきながら話した。