新潟アルビレックスBBはホーム開幕カードを2連勝で終えた。秋田ノーザンハピネッツに104-92。今季初の100点台で勝った。第1クオーター(Q)からCダバンテ・ガードナー(27)を軸に得点を重ね、SF池田雄一(35)が合計5本の3点シュートを決めるなど、立ち上がりから秋田に主導権をつかませない試合運びを披露した。第3節は17日、三遠ネオフェニックスとアオーレ長岡で対戦する。

ホーム開幕カードで2つ目の白星を、新潟は力強くもぎ取った。体を寄せて激しく守る秋田の守備に根負けせず、しぶとくシュートを重ねた。

第1Qで24-18とリードを奪うと、第2Qでは追いすがる秋田を突き放す。残り5分25秒で34-32と2点差に迫られた後だ。Cガードナーがリング下からシュート、PG五十嵐圭(38)は3点シュートを成功させる。残り3分20秒にはSG上江田勇樹(31)が2点を決めて41-32。2分ほどの間に押し戻し、秋田に逆転を許さなかった。第4Q、残り5分37秒で79-77に迫られた後も、SF池田雄一(35)の3点シュートと、ガードナーの2得点、フリースローで85-77にする。前節滋賀レイクスターズ戦、初戦は78-73で取ったが、2戦目は71-75。第1Qの開始から連続7失点と、試合の入りの甘さが影響した。前日11日の勝利後、庄司和広監督(44)は「前節と似ている。あのときも1戦目のクロージングが悪く、2戦目の立ち上がりにつながった」。滋賀戦の1戦目は、第4Q開始時の64-46から5点差まで追い上げられた。その流れで2戦目の開始に失点した。秋田の1戦目も第4Qのスコアでは19-24と主導権を握られて試合を終えている。

ただ、指揮官の心配は取り越し苦労に終わった。前半のターンオーバーは1つとミスを抑えた。「立ち上がりが大切」。五十嵐が言うように、同じ間違いは繰り返さなかった。集中力を高め、リードを守り抜いた。課題を消化して奪ったホームでの2勝。新潟が勢いに乗ってきた。【斎藤慎一郎】