ロンドン五輪女子ダブルス銀メダルの藤井瑞希(30)、垣岩令佳(29=再春館製薬所)組が2日、東京・駒沢体育館で引退セレモニーを行った。

2人に花束を渡したのは、最後の試合で戦った高橋と松友だった。直前まで控室で話していた後輩たちがサプライズで登場。「もう見られないと思うと寂しい」(高橋)、「一緒にバドミントンができて幸せだった」(松友)という後輩からの言葉に自然と涙があふれた。

多くのファンが見守る中、マイクを向けられた垣岩は「6歳から23年間、いろんな人に支えられ続けられた。(藤井は)青森山田時代に出会って、1番影響を受けた大好きな先輩でした」と語った。藤井も言葉を詰まらせながら「夢であった五輪出場とメダルを取れて100点満点のバドミントン人生でした。でも欲を言えば大好きな(垣岩)令佳と日本一になれなかったのが残念だった」と振り返った。

印象に残った試合は2人とも五輪ではなく、最後の高橋、松友ペアとの対戦だったという。今後バドミントンの普及に関わりたいという藤井は「2人のバドミントン人生のすべてを出すことができた。一生忘れることはない」と笑顔で話した。所属チームのコーチに就任する垣岩は「東京五輪に向けてトップになる選手を育てたい」と今後の目標を語った。

フジカキペアのバドミントンは幕を閉じるが、今後はそれぞれ別の道で新たなバドミントン人生がまた始まる。【松熊洋介】